フューチャー・ラボの塾長日記

「中学3年生の夏にクラブが終わると、ぐっと成績が伸びる子っていますよね。特に運動系のクラブの子は。」と懇談会などでたまに耳にします。これは本当なのでしょうか。私の経験からしますと、伸びる子もいれば伸び悩む子もいるということです。もう少し詳しく言いますと、クラブ活動をしていた時間を学習に切り替えた子は伸びるし、その時間をダラダラ過ごした子は伸び悩むという事です。

今回は学習の体力について書きます。

自由な時間を12時間もらったとします。休憩をはさみながらでいいので10時間以上学習できますか?時間があるのに少ししか学習ができないと、学力(成績)は伸びません。早いうちから長時間学習できるように練習をしましょう。長距離走のトレーニングと同じで、すぐにフルマラソンの距離を走れるわけではありません。日々のトレーニングを通じて距離を伸ばしていくように、学習時間も伸ばしていきましょう。

25分集中、5分休憩というリズムが良いという研究があるそうです(これに関しては詳しく調べてみます)。何時間も連続して学習に取り組む必要はありませんので、上手に休憩をはさんでください。これが学習の体力(長距離型)です。

次に短距離型の学習の体力について書きます。

東大王というクイズ番組の鈴木光ちゃんは長距離型の学習をしていたそうです。ただ、飽き性なので学習場所を自宅・図書館・カフェと変えながら10時間以上取り組んでいたそうです。それに対して水上颯くんは短距離型です。10時間も勉強できないと話していました。せいぜい4、5時間が限度ということです。彼は短時間に集中して学習していたのでしょう。

しなければいけない学習内容があったとして、鈴木光ちゃんは10時間かかるけど水上颯くんは5時間でマスターしていたのでしょう。人により学習の型が違うのは当然です。要は身につければいいわけですから。

そうそう。もしかすると、ハイブリッド型があるかもしれませんね。科目によって長時間学習できるか短時間で疲れてしまうかが分かれるかもしれませんね。

長々と書きましたが、まずは長時間学習できる体力をつける練習をしましょう。中学3年生では1日5時間以上、高校3年生では1日10時間以上学習できる体力を目標にして欲しいものです。これ以上学習時間を増やせないとなったら1時間あたりの学習量を増やす努力をしましょう。まさに集中力が問われますね。